Thunderbirdからアドレス帳をエクスポートして、Outlookの連絡先にインポートする。作業自体はとても簡単だけど、インポート時にフィールドの調整がポイントとなる。
【バージョン情報】
Windows→7,10Pro
Thunederbird→60.6.1
Outlook→Office365
- Thunderbirdからアドレス帳をエクスポート
- エクスポートしたCSVファイルの中身を確認・変更
- Outlookに新しい連絡先フォルダを作成
- OutlookにCSVファイル(アドレス帳)をインポートする
- 連絡先整理を整理する
【手順】
1.Thunderbirdからアドレス帳をエクスポート
Thunderbirdを開く
メニューバーの「ツール」(バーが無いならAltキー)
「 アドレス帳」
アドレス帳ウィンドウが開く
左サイドバー「すべてのアドレス帳」を展開
出力したい「アドレス帳」選択
(「すべてのアドレス帳」を選択している場合、連続して保存先を指定できます)
メニューバーの「ツール」
「エクスポート」
エクスプローラーが開く
csvのまま保存先を指定(デスクトップにtest.csvで保存)
Thunederbirdを閉じる
2.エクスポートしたCSVファイルの中身を確認・編集
基本的にファイルの編集は自由で、慣れれば編集せずにそのままOutlookにインポートすることができます。
編集パターンは以下です。
CSVファイルの列(フィールド)を3つだけにする。
・名
・表示名
・メールアドレス
パターン1
「名・表示名」がわからなければすべての項目のメールアドレスを入力。
パターン2
名前がわかっていれば、「名」と「表示名」を同じにする。
それ以外の列を削除する。
3.Outlookに新しい連絡先フォルダを作成
重複とか煩わしいことを避けるために新しい連絡先を名前を付けて作成します。(インポートする場所を作る)
- 「連絡先」画面を開く。(これがわかりづらくて、左下のアイコンがある。メール、カレンダー、連絡先、Todo…)
- 左サイドバー「連絡先」を右クリック
- 「フォルダーの作成」(「test」を作成)
ちなみに新しい連絡先をクリックするともちろん何も入っていない。
4.OutlookにCSVファイル(アドレス帳)をインポートする
- メニューバーの「ファイル」
- 「開く/エクスポート」
- 「インポート/エクスポート」
- 「他のプログラムまたはファイルからのインポート」次へ
- 「テキストファイル(カンマ区切り)」次へ
- 「インポートするファイル」を選択(test.csv)
- チェック「重複してもインポートする」(空の連絡先にインポートするので重複することがない)
- 先ほど作成した連絡先「test」を選択、次へ
- 「フィールドの一致」クリック
イメージとしては、「画面分割でThunderbird側とOutlook側が表示されている」という感じ。
Thunderbird側にはさっき編集した通り、3つのフィールドしかないですね!
この3つの項目をOutlook側にドラッグ&ドロップします。
Outlook側で「+」がついているものはクリックで展開できます。
メールアドレスが意外と下のほうにあるっていう…笑。
3つドラッグ&ドロップしたら「OK」をクリック。
前の画面に戻るので「完了」をクリック。
これで追加できました。
5.連絡先整理を整理する
この段階でThunderbirdはお役御免で、あとはOutlook上の作業です。やることといえば例えば…
「メール作成で宛先検索しようとしても追加した連絡先が検索ヒットしない!」
それは検索対象の連絡先が初期値の連絡先を対象にしているからです。
同画面で「アドレス帳」ドロップダウン選択で、さっき作成した「test」を選択できると思います。
でもこれってメンドクサイ…。
連絡先を整理しましょう。
連絡先画面でドラッグ&ドロップができます。
重複していたら「重複してますウィンドウ」が立ち上がるので安心です。
【補足】
要はCSVファイルが仲介となっているということですな!
CSVファイルの上手に編集・加工できれば、Outlookのアドレス帳はこわいものナシってことです。
CSVをエクスポートして、そのファイルに書き込んで、
再度インポートすれば、同じように連絡先を追加・編集することができますね。
注意
ファイルのインポートするオプションで、
□「重複した場合、インポートするアイテムと置き換える」
□ 「重複するアイテムはインポートしない」
のどちらかにチェックをつけないと、連絡先が「重複倍増」してしまいます。
もちろんそんなときもCSVでエクスポートして、ファイルを編集、重複値の抽出をおこなえば簡単に修正できますが手間ですよね。
もっとシンプルだと、自作のCSVファイルでも、フィールド指定してあげれば、Outlookに連絡先を追加できるということです。
慣れたら…?
Thunderbirdから出力したCSVファイルをそのままOutlookにインポートしたいところですが…。もちろんできるんですが、このページを見るってことは、アドレス移行が初めてか久しぶりの方だと思います。
うまく一発でOutlookにアドレスを追加するには「Thunederbirdの項目名とOutlookの項目名」を合わせる必要があります。
設定ウィザードの途中で「フィールドの一致」という設定があります。そのときに作業しやすいようにCSVファイルを編集しておきます。
ちなみにフィールドが一致しないと、データがズレた連絡先が作成されます。
わかりやすく整形するのもいいと思います。
最低限アドレス帳で欲しい項目って、
「誰」
「メールアドレス」
だと思うんですよ。